発泡スチロール造形とは

 立体的な造形物を作る時に良く使われる材料に発砲スチロールがあります。FRP造形をするにしても原型はここから始まります。弊社では手作業で、引廻しのこぎりを改造した専用のナイフ・ワイヤーブラシ・ペーパー等で想いを形にしていきます。こちらでは、手作業による加工の紹介をいたします。 

企業お神輿です。着色前の発砲スチロール下地です。

 

では、これは何になる?

 大きなスチロールは変圧器で電圧を調整してニクロム線で熱による切断をします。

 

多少の削り込みをして・・・

 

着色をすると・・・

コンクリートの左官仕上げ

 

子供でも楽々持てちゃう・・・

 

店舗のディスプレイ用として使用

 

子供神輿の龍の鱗を彫刻。スチロールでも丁寧に仕上げると細かな細工も出来ます

 

色んな角度から何度も見直しラインを整えていきます

やわらかい発泡スチロールだから削りすぎにも注意

 

着色する前の白色はなんとも言えない陰影です

彫刻の美しさは影にあるのかも知れません

 

インド ヒンドゥー教 神様 ガネーシャ

蛍光色にて着色 

 

右手に持っているのは爪楊枝の剣!

手作業での加工法詳細発泡スチロール造形の道具達でも紹介しております。

手作業による加工法の場合、創り手により仕上がりも異なってはきますが、

工業製品と違い、それが良い場合もあると感じます。

左右非対称で、どことなく柔らかで・・・

 発泡スチロールの造形は素材がやわらかい為、手で触れる所や長期の展示はデメリットがあります。

しかしながら、特性を生かせば軽くボリュームも出るため面白い演出が出来ます。

短期的なディスプレイにも演出効果を高めるアイテムになります。室内の手の届かない場所への展示なら表面の強度も必要ないため、この仕上がりで何年展示してもOK です。

発泡スチロールに直接油性塗料を塗ると溶けてしまう為、水性塗料にて着色します。

※屋外でも制約はありますが展示可能です。

 

 追記、最近の傾向では、3Dデーターを制作して3Dルーター(3軸/5軸/多軸ロボットアームルーター?)なる機械での加工技術も盛んになってはおります。製品の正確さはやはりデーター及び機械での製品にはかないませんが、データー製作費・設備投資費・そのオペレーター費など価格的に高価になる傾向が想像できます。

もう一つ言えば、手作業と感覚による職人が少ない(若手も育たない環境)とも言えます。

 

 

 弊社ではこの作業を人の手作業による感覚と手間で行っております。

手作業で進めるこの技の魅力を伝え、【手に職】の言葉として残してゆけたらとも感じています。

デジタルのデータで感じる世界、アナログの肉体で感じる世界、共に発展していけると良いですよね。