久しぶりにブログ更新!!
最初にFRPによるBIGてんとう虫を作ったのが2010年の春でした。
大きさも300mm・550mm・750mmと3種類作りました。
小ロットながら量産制作出来るように樹脂メス型等も残してあります。
てんとう虫の大きさが300mmのボディーを作る樹脂のメス型に、離型処理をします。
ワックスとPVAブルー離型剤を重ねて塗ります。
最初にゲルコートの代わりに、ポリエステル樹脂にアエロジル(中空性フィラー)と言う粉を混ぜた少々粘度の高い樹脂をメス型に塗りこみます。
この作業は気泡を表面に残さない為や、ガラスウールの繊維を表面に出さない為や、ガラスウールが馴染まない起伏をなだらかにしたりと製品の仕上がりを良く仕上げます。アエロジルは、とても軽い粉で樹脂の比重も軽くなる為に垂れにくくなります。他にも樹脂をタルクで粘度を高める事ができます。
硬化したらメス型から製品を外し、同じ作業を繰り返します。
画像手前にある物が型から外した成型品で、奥にある物が2回目の成型をしたところです。
メス型が黒いのは、ガラスウールを張り込んだ時に気泡が良く見えるように樹脂を黒くしてみました。
脱泡ローラーで丁寧に気泡を抜いていきます。
胴体の要らない部分を電動工具を使いトリミングします。
接着部分もなるべく隙間が開かないように擦り合わせます。
この作業は粉塵が舞い、作業場にホコリが舞う為に好きではありません。(涙)
足や触覚は作り置きしてあった物を使い、胴体内部で6本の足と触覚全てを結束し、さらにガラスウールと樹脂で固定しております。
胴体上部と腹部を接着します。
接着剤は、ポリエステル樹脂にアエロジルを加え、更に粘度を高めた物を隙間が出来ないように側面に高く盛り接合します。
画像は、硬化するまでガムテープで動かないように仮固定してあります。
今回は300mmのサイズを3個作りました。
硬化したら、接合面を研磨し仕上げていきます。
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