離型処理とは

離型処理とは、言葉の通り型から製品等を離すようにする処理の事ですが、これがかなり重要だと感じています。

離型処理を失敗すると、原型・雌型・製品までの全工程の損失になりかねないからです。

多くのサイト等でも参考になる書き込みがありますが、ここでは私の経験上の相性を紹介します。

 

●左1、Mrシリコーンバリアー

シリコン同士を離型する。

使い方は簡単!離型したい部分に筆等で塗るだけ。

●左2、カリセッケン

石膏同士を離型する。

水に溶いたカリセッケンを石膏に刷毛等で塗りる。

●右1、ボンリース(リンレイ油性ワックス ブルー)

FRPなどを離型する。

車の固形ワックスの要領で塗りこみ磨くを繰り返す。

●右2、PVA離型剤

離型したい表面に塗る(筆・スポンジ・吹きつけ)


●フッ素系離型剤(ハイルムーバー94FXⅡ)

シリコン型とレジンを離型する。

シリコン型に吹き付ける。

 

※シリコン型にも寿命があり、何度もレジンの型抜きをしていると、シリコンの表面が硬化してくる為か、レジンと密着して成型品が離型しなくなってきます。

条件にもよりますが、フッ素系離型剤を上手に吹き付ける事でシリコン型の寿命もかなり良くなります。


造形を作るにあたって、

シリコン雌型をとる場合、原型がシリコンで無いなら離型処理はいりません。

石膏で雌型をとる場合、原型にボンリースWAX離型にしています。

石膏の雌型にFRPで製品を作る場合、石膏雌型に※ボンリースWAX+PVA離型にしています。

(※以前カリセッケンと間違えていましたので訂正しました。ただし石膏型が湿っている場合カリセッケンでも良いかも)

FRP型からFRP型をとる場合、原型にボンリースWAX+PVA離型にしています。

発砲スチロール原型の場合、手間が掛かりますが表面を樹脂で加工及び研磨(細かい凹凸を無くす)してから離型処理をします。

 

原型自体の鏡面度を出す為の研磨作業も手間が掛かります。ボンリースワックスのあて方は、やはり5回以上は塗りこみ+磨きを繰り返した方が良い結果でした。

※リンレイ 油性ワックス(液状・固形)ブルーは乾燥が速く離型処理の作業性に優れています。

私の加工法では、今の所PVAは欠かせない離型剤です。PVA離型剤は水に溶やすく溶剤に溶けにくい性質です。

PVA離型剤を塗る時、WAXのかかった表面に塗る為にはじきやすく、ドライヤー等で風をあてて乾燥の加減を調整市ながら塗ると上手くいきます。

(PVA離型処理無しで雌型と製品をダメにした事もあります)

他にも素晴らしい離型技術があるかもしれません。それぞれの素材の相性や使い方を身に付ける事は次へと繋がる魔法の様でもあります。